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ディッフェンドルファー記念館(東棟)がBELCA賞を受賞
公開日:2023年2月24日

本学が所有するディッフェンドルファー記念館(東棟)が、BELCA賞(ロングライフ部門)を受賞いたしました。
BELCA 賞は、公益社団法人ロングライフビル推進協会が、長期にわたって適切な維持保全を実施するなど、優れた改修を実施した既存の建築物のうち、特に優秀なものを選び表彰する制度です。
ディッフェンドルファー記念館(東棟)は、⽇本で最初に構想された本格的な学⽣会館であり、デザインにおいては1960年前後に流⾏したモダニズム建築の特徴を備え、その設計内容において国際基督教⼤学の建学の理念を象徴している稀有な建造物です。また、耐震性の確保、機能の更新を⽬的とした、 2000年および2021年の2度の⼤規模改修はいずれも原設計者の後継者たちによって当初建物の価値を失わないように注意深く⾏われました。⼤規模改修後の現在でも、講堂ではさまざまなイベントが開催され、また学生クラブ活動室、宗務部などがあり、「D館」という呼び名とともに学生及び教員の交流の場として活発に利用されています。
今回は、竣工時デザインを尊重した改修を行うとともに、車椅子使用を想定したエレベーターと誰でもトイレの設置、自動ドア入口を新設するといったバリアフリー化。また、改修工事を終えて再認識された建築価値の継承を目指し、館内掲示とキャンパスツアーや歴史学授業による継承活動に取り組んでいる点なども評価されての受賞となりました。
2016年にはドコモモジャパンに選定され、また2022年には国の登録有形文化財(建造物)となっています。
竣工 | 1958年 |
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設計 | ヴォーリズ建築事務所 |
選定歴 |
2016年: DOCOMOMO Japan「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」 関連ニュース 2022年: 国の登録有形文化財(建造物) 関連ニュース |
なお、一般の方の構内立入は原則禁止とさせていただいております。取材ご希望の方は事前にパブリックリレーションズ・オフィスへお問い合わせください。