ビジョン・方針・取り組み

ICUでは以下のビジョン・方針・取り組みのもと、大学の教育・研究・経営を推進しています。


世界人権宣言と
学生宣誓
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教養学部
3つのポリシー(ディプロマ、カリキュラム、アドミッション)
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大学院
3つのポリシー(ディプロマ、カリキュラム、アドミッション)
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アカデミック・
インテグリティー(学問的倫理基準)
academic_integrity.jpg
障がい学生支援に
関する基本方針
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人権侵害防止対策
基本方針
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研究活動に関する
各種方針
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ファカルティ・
ディベロップ
メント(FD)
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スタッフ・
ディベロップ
メント(SD)に
関する方針
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ICU環境宣言
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国連
グローバル・
コンパクト
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国連
アカデミック・
インパクト
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中期計画
(2021年度~2025年度)
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施設整備の
現状と展望
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ICUの
高大接続事業
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ファカルティ・ディベロップメント(FD)

国際基督教大学(ICU)では60余年前の献学当初から、教員の資質向上、今でいうファカルティ・ディベロップメント(FD)への高い意識を堅持してきました。教員は質の高い教育と責任あるアドヴァイジングに心を砕き、リベラルアーツの大学として、学生たちがクリティカル・シンキングと独立した思考を養えるよう、あらゆる方法を摸索し続けてきました。その過程で、ICUにふさわしい教育環境の整備や刺激あふれる授業を提供するために、他大学に先駆けて様々な試みも行ってきました。アドヴァイジングの一環として、学生が自由に教員の研究室を訪れることのできるオフィス・アワーの設定、授業と学びの効率を数量化するための全学アンケートの実施もその一例と言えます。

ICUは、1990年代に国内の高等教育で急速に問題視されるようになった教育の質保証についても、敏感に対応してきました。1995年にFD主任のポストを創設し、さらに2001年にFD委員会を立ち上げて以来、新任教員向けのオリエンテーションに加え、eラーニングや、特別な支援を必要とする学生へのサポートに関する公開セミナーを実施しています。2015年にFDオフィスは新設された学修・教育センター(The Center for Teaching and Learning: CTL)に統合され、その重要な一部となりました。その結果、学修・教育センター長はFD主任を兼ねることになりました。

多くの教員の協力と鄭仁星教授(教育学)の主導のもと、ICUのFDは秋学期を通じて実施する新しい新任教員オリエンテーションを開始しました。このプログラムは1週間に1度開催され、諸々の事務手続き方法から、ICUのアイデンティティーの一部として私たちがさらに強化していきたい価値についてまで幅広いトピックをカバーしています。より詳しい内容はこちらのウェブサイトをご覧ください(https://sites.google.com/info.icu.ac.jp/newfaculty)。

ティーチング・アシスタント(TA)へのサポートも私たちの業務の一つです。TA自身はもちろんのこと、彼らが支援する学生たちにとっても価値ある経験が提供できるよう仕事を進めています。これらの活動のほとんどは日英両言語で行われており、本学のFDプログラムに国際的な特徴を与えています。

本学は良質なFDプログラムを有する大学として、国内で広く認知されていますが、今後さらに十全なサポートを展開し、授業の質の向上を見守ると同時に、教員が研究者としても成長し、学生に最高の教育を提供できるような環境を作りたいと考えています。そのための鍵は「English Medium Instruction (EMI)」の後援や、第二言語学習者のためのテクノロジー活用支援のように、バイリンガル教育の領域にあります。またメンター・メンティーの関係性と同様に、Peer-to-Peerの関係も確立していけるよう、教員がお互いに学びつつ、教師として、また研究者として実力を高められるよう促していくことも必要です。この一助とすべく、授業でのICT活用事例をWebで紹介したり、ランチタイムなどに教職員交流の場として、Brown Bag Lunch & Learnを開催するなどしています。

ICUでは日英両語による『FD Newsletter』も発行しており、Webサイトでも公開しています。他大学のFDにも貢献したいという思いからのことですが、他方、国内外の諸大学が行っている様々なFDの努力についてもさらに学んでいきたいと願っています。将来的にそのような双方向の建設的な関係を築いていくことを展望しつつ、みなさまが本学のFDプラグラムに関心をお持ちくださっていることに、改めて感謝申し上げます。

FDオフィス主任

原文:英語版はこちら

FD Newsletter

ICUでは、年2回『FD Newsletter』を発行しています。

最新号・バックナンバーはこちらから https://office.icu.ac.jp/ctl/fd_class_preparation/fdnewsletter.html


国際基督教大学におけるスタッフ・ディベロップメント(SD)に関する方針

本学は、基督教の精神に基づき、自由にして敬虔なる学風を樹立し、国際的社会人としての教養をもって、神と人とに奉仕する有為の人材を養成し、恒久平和の確立に資することを目的とし、国際性への使命、キリスト教への使命および学問への使命の3つを掲げ、目的の実現に努めています。学生や教員だけではなく、職員もこの理念の実現を目指すことが必要であり、ここに改めて、本学職員の理想像を掲げると共に、その養成に必要なプログラムを積極的に導入します。

  1. 主体的に考えることができる職員
    法人、大学や高校が掲げる目的の実現に向け、自ら考えることができる職員
  2. 対話を通して、課題を乗り越えることができる職員
    多様な背景を持つ学生、教員や他の職員は、一人ひとりに違いがある。自分とは異なる他者を理解し、ともに対話することを通して、様々な課題を乗り越えることができる職員
  3. 法人、大学や高校運営を担う高度な知識を有する職員
    学生、教員や行政者を支援し、法人、大学や高校の様々な部門での運営を担うために必要な高度の知識を有する職員

ICU環境宣言

学校法人国際基督教大学(以下、「ICU」と言う)は、キリスト教精神に基づくリベラルアーツ大学として、そのすべての活動においてキャンパス環境への適切な配慮と十全な管理に取り組むことを宣言する。およそ、すべての生命あるものへの慈しみと配慮はクリスチャン・ミッションの根本である。学生を責任ある地球市民として育成することを目標とするICUは、教育こそ、より良い健全な世界を築いていくための最良の手段であると信ずる。かくしてICUは、その日々の教育的営みのなかでの環境への配慮と責任遂行の、実効的統合をめざす。

ICUはその環境に関する全学的立案と決定に際して、環境に対する敬意と配慮、キャンパス生態系維持への努力、そして地球市民としての責任に、その根源的 な価値を認める。ICUコミュニティを構成する教員、職員および学生のすべては、自らの営みが地域的および地球的環境に影響を及ぼすものであることを深く 自覚する。

ICUは、そのキャンパスにおいて比類なく美しい自然と、貴重な文化遺産を擁している。ICUはこの環境を天恵の財として、その保全に責を負うものである。


国連グローバル・コンパクト

国際基督教大学(ICU)は2009年4月、「国連グローバル・コンパクト」に参加しました。責任ある創造的リーダーシップを発揮し、国際社会の良き一員として行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組み作りに、自発的に取り組みます。

具体的には「人権擁護の支持と尊重」「環境に対する責任のイニシアティブ」など企業・団体等の社会的責任の柱となる10原則に賛同し、トップ自らのコミットメントのもと、それらの実現に向け、努力を続けます。 国連グローバル・コンパクト

グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク


国連アカデミック・インパクト

ICUは2017年3月31日、国連アカデミック・インパクト(United Nation Academic Impact, UNAI)に参加しました。UNAIは、国連広報局のアウトリーチ部が主催するプログラムで、国連と世界各国の高等教育機関とのパートナーシップを結ぶ取り組みです。

アカデミック・インパクトは、以下の10原則を支持し促進させるというコミットメントによって成り立っており、本学はこれら全ての原則に取り組みます。

原則1:国連憲章の原則を推進し、実現する
原則2:探求、意見、演説の自由を認める
原則3:性別、人種、宗教、民族を問わず、全ての人に教育の機会を提供する
原則4:高等教育に必要とされるスキル、知識を習得する機会を全ての人に提供する
原則5:世界各国の高等教育制度において、能力を育成する
原則6:人々の国際市民としての意識を高める
原則7:平和、紛争解決を促す
原則8:貧困問題に取り組む
原則9:持続可能性を推進する
原則10:異文化間の対話や相互理解を促進し、不寛容を取り除く

国連アカデミック・インパクト Japan


ICUの高大接続事業

本学は、第二次世界大戦の深い反省から、平和に貢献できる人材を輩出すべく、1953年に日本で最初のリベラルアーツ・カレッジとして誕生しました。その献学の理念から、本学で行う高大接続事業は、2015年の本格実施当初から、広い意味での「平和」をテーマにした中等教育から高等教育への教育接続を目指して実施しています。

大学からの一方的なプログラムの提供ではなく、中等教育の現場が抱える課題を共有し、高等学校のニーズに合わせた独自プログラムを展開しています。献学以来、多様性、対話、批判的思考を重視して実績を重ねた「リベラルアーツ」教育の社会への還元としても位置付けています。


過去の独自プログラム事例:
  • 「Reconsidering Peace in Liberal Arts(リベラルアーツで平和を考える)」英語による参加型ワークショップ
  • 「グローバル・チャレンジ・フォーラム」オンラインによる参加型連続授業シリーズ
  • 「サイエンス・カフェ」教員の研究を通した自然科学研究分野とリベラルアーツ紹介シリーズ
高大接続推進