ファームプロジェクト
ICUの2021~2025年度中期計画では、ICUの環境資本の活用として、環境について考えながら食を実感できるスペースを設置することが掲げられています。そんな中、ある卒業生とJICUFの支援により、学内にある畑や果樹園、わさび田を中心に、身近に食や自然にかかわる場をつくるファームプロジェクトが始動しました。
ファームプロジェクトでは、農作物生産やそれに付随する体験的な活動を通して、学生が自身の専門や社会課題に対して学びを深めるとともに、協働作業におけるコミュニケーション機会の創出を目指します。さらに、キャンパスの自然を活用した作物生産を通じて、ICUの持続可能な自然環境保全に貢献し、学生の環境に対する意識向上を促進します。
農具を使って畑を耕したり、果樹を植えたり、一息つけるベンチテーブルをつくったり。学生や地域の方、同窓生が一緒に作業をして対話をし、感じ、考える...そんな場所を目指して少しずつ整備しています。
Fields 主な活動拠点
フォレストガーデン
養蜂や畑、コンポストなど学生サークルの活動が盛んなエリア。鳥のさえずりや四季の自然を感じられるこのエリア一体にて、誰もが気軽に食や農、自然に触れられる場として、畑を中心としたガーデンをつくります。ランチができるようなベンチテーブルなど、憩いのスペースも設置する予定です。
エリアの区別をつけるため、現在は、森の中に広がる庭のようなイメージから「Forest Garden(フォレストガーデン)」と呼んでいます。

果樹園
学生寮の一つである欅寮のそばにある、第二女子寮の跡地。日常的に食や自然を感じられる場をつくることを目的として、キウイやブルーベリー、みかんなどの果樹10種27本を栽培する果樹園をつくります。2024年11月より苗木の植え付けが始まり、今後はエリア内にギャザリングスペースや、学内で伐採した木から作った椅子を置くなど、身近に足を運べるような場所にする予定です。

わさび田
キャンパス内の湧水が出るエリア。そこではかつて、幻のわさびと呼ばれる「三鷹大沢わさび」が栽培されていました。「三鷹大沢わさび」を復活するべく、三鷹市生涯学習課と協働し、ICUの学生や教職員、地域ボランティアでわさび田の跡地を開墾し、2024年4月から栽培が始まりました。現在は有志の学生と地域ボランティアで定期的に管理活動を行っています。

ICU三鷹キャンパスの森とは?
国際基督教大学のキャンパスは、2023年に「ICU三鷹キャンパスの森」として、環境省が主導する「自然共生サイト」の認定を取得しました。キャンパスの生物多様性保全に貢献し、この豊かな自然を大学および高等学校の教育研究の場として、次の世代に受け継げるよう努めます。
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