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地球市民社会論シリーズ「基本的人権と国際人権基準」

公開日:2021年2月1日

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2021年1月15日(金)、教養学部専攻科目「地球市民社会論」(担当:毛利勝彦教授・国際関係学メジャー)の学内公開講演第2回目を開催しました。アムネスティ・インターナショナル日本事務局長の中川英明氏に「基本的人権と国際人権基準〜現状と課題〜」というテーマでお話いただき、90名ほどの学生が参加しました。

中川氏からは、「良心の囚人」の釈放を求めて活動するアムネスティの設立経緯、基本的人権と新しい人権、それらを守るための国際的枠組み、日本の現状と課題について説明がありました。基本的人権については、誰にも侵すことのできない権利であり、放棄できない権利でもあると解説されたほか、人権は時代によって進化するものであり、2011年に国連人権理事会で採択された「ビジネスと人権に関する指導原則」も紹介されました。さらには、2020年には日本政府もこの原則にもとづく行動計画を策定しましたが、救済へのアクセス等に課題があることが指摘され、日本には国内人権機関が設置されていないこと、包括的な差別禁止法がないこと、死刑廃止選択議定書と移住労働者権利条約を未批准であることについても議論が展開されました。

講演会に参加した学生からの感想

・入学式で世界人権宣言にもとづく学生宣誓に署名するICUでは人権について語られる機会は多いですが、自由権と社会権、LGBTQや気候正義など包括的に人権に取り組むべきだと改めて感じました。

・日本に包括的な差別禁止の法律がないというご指摘に驚きました。いくつかの個別法はあるとのことですが、その区別が思いもよらぬ差別につながることもあると思います。現状を変革するには「政治家を動かすことが必要」だとの言葉が印象に残りました。

・部落差別や移民への不十分な対応などぜひとも解決していきたい人権問題がある一方で、死刑廃止については実に議論がわき起こる問題であると感じた。

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