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地球市民社会論シリーズ「最も弱い立場にある子どもたちのために」

公開日:2021年2月15日

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2月12日(金)、教養学部専攻科目「地球市民社会論」(担当:毛利勝彦教授・国際関係学メジャー)の第3回学内公開講演を開催しました。国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンの谷村美能里さん(法人・特別ドナー課長)に「最も弱い立場にある子どもたちのために」というテーマでお話いただき、80名ほどの学生が参加しました。

谷村さんの講演は、「何もかもはできなくとも、何かはきっとできる」との創設者ボブ・ピアス氏の言葉から始まり、ワールド・ビジョンの設立経緯、ビジョン、緊急人道支援・開発援助・アドボカシー活動のインパクト、マーケティングとコミュニケーションの重要性の説明がありました。ワールド・ビジョンが目指す持続可能な開発目標(SDGs)への貢献と新型コロナウィルス感染症(COVID-19)緊急対応については、脆弱性と持続性の切り口から解説があり、COVID-19の二次的影響として最も弱い立場にある子どもたちに10代女性の妊娠増や貧困連鎖などが拡大していると現状報告がありました。

こうした子どもたちの脆弱性に拍車をかけているCOVID-19に対するワールド・ビジョンの世界規模対応については、特に教育・子ども保護の分野に的を絞り、難民の子どもたちへの遠隔授業などの事例が紹介されました。持続性については、途上国のコミュニティ主導でトイレを設置する公衆衛生プロジェクトを事例にチャイルド・スポンサーシップと総合地域開発を通じた人とコミュニティの変革が鍵となるとことが指摘されました。

講演会に参加した学生からの感想

・COVID-19による学校教育の中断によって途上国の子どもの経済困窮や家庭内暴力のリスクが激増していたことに驚いた。しかし、ワールド・ビジョンの遠隔による教育支援のように、この状況を逆手にとれば世界各地の子どもたちに授業もできると思う。

・ワールド・ビジョンが具体的なぜい弱性基準によって最も弱い子どもたちを明確に定めていることを初めて知った。NGOやNPOにマーケティング部署があることに最初は違和感があったが、理念や目標を広めるためにターゲット層を決めて資金を集めるのはマーケティングと同じだと納得した。

・チャイルド個人への着目と社会全体のインフラ整備や教育の普及を組み合わせることにより効果的な支援になっている。「何もかも」はできなくても、「何か」はきっとできるという考え方に深く感銘を受けた。

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