卒業生の声

*肩書はインタビュー当時のものです。

*肩書はインタビュー当時のものです。

堀内 佳美 
アークどこでも本読み隊(協会、NGO、タイ)代表 2007年3月ICU教養学部語学科(当時)卒業

高知県出身。生まれたときから、目が不自由で、その後完全に失明。中学時代、英語に出会い、今までに聞いたことないその発音、さらに、話す事ができれば世界が広がると興味をもちはじめました。高等部は、国立大学法人筑波大学附属視覚特別支援学校普通科に進学し、3年生の7月から約1年間アメリカ・ミネソタ州の盲学校と高校に交換留学。留学期間中にタイ人の高校生と知り合ったことをきっかけに、帰国後タイ語の勉強を始めました。

2003年4月に国際基督教大学(ICU)に入学。2004年3月にICUとICU教会が運営するタイでのワークキャンプ*に参加。同年の夏休みには、インターネットを通して自ら探しあてたタイの首都バンコクにあるタイ盲人雇用促進財団で日本語と英語を教える活動を2ヶ月間行いました。3年次でも、本学の交換留学制度を利用して、タイの国立タマサート大学(TU)に留学し、タイの歴史や仏教、少数民族の文化、そして経済などを学びました。

2007年3月に卒業し、大手証券会社で翻訳家兼翻訳管理者として勤務。しかし、国際協力こそが我が道と決め、1年9ヶ月で退職し、2009年にインドのケララ州にある社会企業家を育成する団体、カンサリ・インターナショナル(Kanthari International)のプログラムに参加し、NGO/NPOの設立や運営に必要なスキルを身につけました。そして、2010年2月、再びタイを訪れ、アークどこでも本読み隊の前身となる活動を開始し、2014年1月にタイで正式に協会としての法人登録を済ませ、現在は、移動図書館を含む二つの図書館の運営や、子ども達が就学する前に、基本的な読み書き計算を身につけることを目的とした三つの幼時教育センターの運営を行っています。

*タイでのワークキャンプ:現在はインドネシアでのワークキャンプに変更されています。