卒業生の声

*肩書はインタビュー当時のものです。

*肩書はインタビュー当時のものです。

豊歳 マリオ・マサユキ 
駐日パラグアイ共和国特命全権大使
1994年6月教養学部社会科学科(当時)卒業

日本とパラグアイの共創関係の強化を目指す

パラグアイの首都アスンシオンに生まれ、アメリカンスクール・オブ・アスンシオンにて初等・中等教育を修了し、1990年に卒業。自身のルーツ探究のため、同年9月に国際基督教大学(ICU)教養学部社会科学科(当時)に入学し、入学後、1年目は第二男子寮に居住しました。 3年次には交換留学プログラムを通じて米国デューク大学でラテンアメリカ研究を専攻し、最終学年はICUに戻り、1994年6月に学士(教養)を取得しました。

卒業後はトヨタ自動車株式会社にてエグゼクティブ・トレーニーとして勤務し、1995年に帰国後、家業に参画しました。営業・マーケティング部門を経て経営陣の一員となり、1999年には家業内において最初の事業「TG Cuir International S.A.」を創業しました。フランスの事業パートナーとの関係強化のためフランス語を習得し、その後もパラグアイ、フランス、プエルトリコ、さらにカナダにおいて複数の事業を共同で設立しました。カナダでは「Toyotoshi Group Canada」を設立・発展させました。

また、業界団体にも積極的に関与し、パラグアイ自動車・機械販売業会議所、パラグアイ広告主会議所、パラグアイ品質協会の理事を務めました。2009年には世界的経営者団体ヤング・プレジデンツ・オーガニゼーション(YPO)に入会。2010年にはカナダのトップ企業家を対象としたリーダーシッププログラム「Quantum Shift」(アイビー・ビジネススクール)に選抜されました。2013年、パラグアイ政府よりカナダ・オンタリオ州の名誉領事に任命され、2017年にはハーバード・ビジネススクールのオーナー・プレジデント・マネジメント・プログラム(OPM53)を修了しました。

2024年、パラグアイ上院における全会一致の承認を経て、大統領令により駐日パラグアイ共和国特命全権大使に任命されました。インドネシア共和国、ベトナム社会主義共和国、ブルネイ・ダルサラーム国、ラオス人民民主共和国、オーストラリア連邦、ニュージーランド駐箚大使も兼任しています。
母語のスペイン語に加え、英語、日本語、フランス語に堪能です。

<取材:2025年7月>